*Time scales have changed dramatically in the twentieth century.

*The biggest changes in 1)[our interpretation of the distant past] have taken place within the last twenty years 2)<as new schemes of dating, new discoveries of material remains and new evaluations of evidence have come so fast that earlier surveys have been rapidly outdated>.

  1. 英語では、動詞または形容詞が名詞化されて文に組み込まれた構文(名詞構文)がよく用いられる。この場合、interpretの名詞形を中心にして、主格関係を表すourという所有格がその前に置かれ、目的格関係を表すofによって、意味上の目的語に当たるthe distant pastが導かれている。この部分に組み込まれている元の英文はwe interpret the distant pastである。英文の翻訳は、この点に注意して訳してある。
  2. as以下最後までが理由を表す副詞節として主文(前文)に従属している。いわゆる複文構造だが、初級者でも理解できるような単純なものではない。特に、as節の主語が長くて捉えにくいこと、さらにso---that---構文で後半に別の文が組み込まれていることなどに注意しなければならない。
    • 主語は3つあり、schemes、discoveriesとevaluationsがその中心となる名詞である。これらの主語に対する述部動詞はcomeである。
    • so fast that...のthat以下が結果(あるいは程度)を表す副詞節となっている。

*1)It is <through our late-twentieth-century sense of time and space, so different from that of previous centuries in that it is governed by science>, that we now step backwards and reach out to our most remote ancestors. This does not mean that we should ignore the journeys of past explorers of history when we make our own journey through time, 2)for the social historian learns much about social history from out-of-date and discarded explanations.

  1. 強調構文で< >部が強調されている。さらにその内部に、throughの目的語であるsenseを後置修飾するso different以下の挿入がある。英文は、挿入や後置修飾という形で骨格となる英文に対しての付加情報がどんどんと付け足されて複雑で分かりにくいものとになる。同時にそのような複雑な英文は、日本語には挿入や後置修飾という手法がない故に、本質的に日本語には訳出しにくくなる。どうすればよいのか。答えは一つ、挿入部や後置修飾部を無視して文の骨格を見抜くことである。
    • 挿入部分は、so differentの前にwhich isを補うことでもわかるように、形容詞differentを中心に名詞senseを後置修飾する形容詞句である。ただし、different from A in B(Aとは、Bという点で異なる)のBの位置にthat節が組み込まれているために、非常に複雑になっている。
      • 前置詞の目的語の位置に名詞節が組み込まれるのは例外的で、that節の場合はexceptとinの後だけと覚えておけばよい。従って、in that...自体も熟語として扱われる場合が多い。
  2. 英文構造を理解する上でのforなどの前置詞の識別で重要なことは、それが前置詞として使われているのか、他の品詞で使われているのかを区別することである。この場合等位接続詞として、前文をその付加的理由を表す文へと等位的につなげている。
    • 同一の語が前置詞と他の品詞の複数の用法を持つ場合に注意しなければならない。たとえば、本文の場合にforを前置詞として読み間違えたら、<for the social historian>を一まとまりとして捉えてしまい、直後のlearnsの行き場がなくなる。この英文では<for> the social historian learnsと読んで、forをandやbutと同じ等位接続詞として扱わなければならない。このことは、英文の構造を見抜く場合に、簡単なようで非常に重要なポイントとなる。つまり、英文を読む場合、前置詞は常にそれに繋がる名詞(前置詞の目的語)と一まとまりで捉えなけれならない。
      <前置詞・・・・・名詞>の枠組みを一まとまりとして崩してはならない。

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